『天才を殺す凡人 - 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』を読み、新たな挑戦をする人の支援も意識していこうと思った

人の可能性を阻害するものに、憤りを感じるから

著者は、この本を書いた理由をこう述べています。

もし、何か新しいことに挑戦しようとしているけれども、なかなか足を踏み出せない人がいるなら、ぜひ読んでもらいたいなと思います。きっと勇気をもらえると思います。

本書は小説のようにストーリー形式で書かれており、その中に出てくる(あの渋谷の)忠犬ハチ公のケンのセリフを抜粋し、思ったことを書き留めました。

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

目次

  • ステージ 1: 才能ってなんだろう
  • ステージ 2: 相反する才能
  • ステージ 3: 武器を選び、戦え

概要

  • なんで自分はあの人みたいに器用にできないのだろう
  • なぜ、言いたいことがうまく伝わらないのだろう
  • どうして人は理解してくれないのだろう

これらのような「悔しい」という気持ちは、「自分の才能を自分自身が活かしきれていないことへの焦りや悲しみ」だと著者は言っています。そして本書は、才能を「ビジネスの世界で必要な三つ(天才、秀才、凡人)」に定義し、その才能を活かす方法を、ストーリーに沿って段階的に解き明かしていきます。

配られたカードで戦え

「あぁ、天才に生まれたかった」「秀才に生まれたかった」そんなこと考えるのはホンマに時間の無駄や。大事なんは、自分に配られたカードが何かを知ること。そしてそのカードの使い方を知ることなんや

さらに、大事なことは配られたカードを世に出し続けること。勝負に負けることもあるが、出し続けることで、過去最高の自分に出会える。才能は磨かれていくし、見たことない自分に出会える。これが才能を使うことの最大のメリットである、と言っています。

私に配られたカードはなにか、いまいちピンときていませんが、強いて言うなら「インプットとアウトプット」でしょうか。今年の3月からブログを始め、今まで目を向けることがなかった分野に興味を持ち、本を読んだりブログを書くことを楽しんでやれるようになりました。何よりも、充実した時間を過ごすことが多くなってきたと実感しています。量・質ともにまだまだですが、改善し続け(磨き続け)、成果(仕事、仕事外に関わらず)につなげられるようにしたいと思いました。

それぞれの人の中に天才がいる

人は「才能があるか、ないか」だけにフォーカスしようとする。だどもな、才能を活かせないのは、才能があるかないかより前に「ストッパーとなる存在」を取り除くことの方がはるかに大事なんや。これが「本当の自分になる」ための方法論なんや

さらに、自身の中にいる「天才」が思いついたアイデアを、社会的なロジックで「良いか悪いか」を判断するのが「秀才」。そして最後に「恥ずかしい」とか「周りからどう思われるか」と感情で判断し、その結果やっぱりやめておこうと、「凡人」が出てきてしまう。これらがいわゆる「ストッパーとなる存在」である、と言っています。

特に画期的なアイデアを思いついたというわけではないですが、確かに自身の中にいる「ストッパーとなる存在」に出会ったことがあります。だいたいそういう時は、すぐに行動に移さず、時間が経てば経つほど相手や周りの反応を気にしてしまい、結局やめてしまうというケースが多いような気がします。

自身の中にいる「ストッパーとなる存在」を取り除くことも大事だと思いますが、私自身が周りの人たちの「ストッパーとなる存在」になりたくないなと思いました。そのためにも、本書で言うところの「共感の神」、「神」まではいかなくとも、「共感力」を伸ばしていきたいと思いました。しかしこの「共感力」、どのように鍛えることができるのでしょうか。今後の勉強候補に入れたいと思います。