人事の大変さ,ありがたさがわかった「マンガでやさしくわかる人事の仕事」

私は HR Tech(Human Resource と Technology を合わせた造語)の業界にいます.『HRテクノロジー活用の教科書』では,HR Tech を「人事労務業務を効率化するクラウド型 IT サービス」と定義しています.人事がどういう仕事なのか,何を考え,何を解決したいのか.そのために Tech 方面からどう支援できるかをもっと深く考えられるようになりたいため,人事について勉強しています.初めて人事に関する本『マンガでやさしくわかる人事の仕事』を読みました.

マンガでやさしくわかる人事の仕事

マンガでやさしくわかる人事の仕事

日本一わかりやすい HRテクノロジー活用の教科書

日本一わかりやすい HRテクノロジー活用の教科書

目次

  • Part1 人事の仕事とは
  • Part2 採用する
  • Part3 評価と配置
  • Part4 人を育てる・守る
  • Part5 働きやすい職場を作る

人事部の役割

Part1-01「企業をとりまく変化と人事部の役割」では,企業を取り巻く環境にどのような変化があり,人事に寄せられる期待について書かれています.環境の変化は以下のものが挙げられています.

  • 変化1: 社会変化のスピード化
  • 変化2: 競争範囲の拡大
  • 変化3: 顧客ニーズの多様化
  • 変化4: 「商品」のサービス化

これらの変化により,人材は非常に重要な経営資源と位置付けられ,人事は経営貢献度の高さが求められるようになりました.以前は,労務管理などの機能が中心でした.しかし現在は,経営ビジョンを達成するため,人材をいかに確保し,育成し,活躍してもらうかの仕組み作りに大きな期待が寄せられています.

人事に向けられる期待が想像以上に大きいことを知りました.確かに,採用活動や研修,私たち社員が働きやすい環境を整備してくれている,頑張ってる姿を見てきました.それでも私が見えてる範囲は小さなものです.現場レベルで,何を・どう支援できるか,を考えさせられる章でした.

人事異動

Part3-02「人事異動」では,異動が何の目的で実施されるのか,注意点などが書かれています.「人事異動」の目的として以下のものが挙げられています.

  • 適正配置の追求

    各部門にどのような人材を何人配置するか,個人の能力や強み・弱みも考慮したうえで「適材適所」「配置する」事を目的としています.

  • 組織活性化

    組織内の人が動くことにより,新たな人間関係に適応していこうという行動が組織の活性化につながります.

  • 従業員の能力開発

    新しい業務を習得したり,新たな人間関係の中で適応しようとすることで「能力開発」が促進されます.

「異動」には様々な目的やメリットがある事を知りました.「異動」はまだ見た事もない偉い人たちが決めるもの,というイメージを持っています.1人1人の「動機付け」が,「人」と「組織」の活性化につながる重要なポイントだと思いました.「人」が活き活きと働いている状態,「組織」が活性化されている状態はどういったものなのか?どうすれば可視化できるのか?「人」だけではなく,「組織」だけではなく,両方の視点(もっと別の視点があるかもしれない)から考えられるようになっていきたいと思いました.

まとめ

「人事」への認識が大きく変わりました.感謝の想いが込み上げてきます.HR Tech 業界で貢献していけるように勉強していきたいと思います!