『マンガでやさしくわかる経営戦略』でまずは全体像を把握!

経営戦略について『MBA 経営戦略』を読み始めましたが、読み進めるのが厳しいなと感じ、いったん入門書であるこちらを読むことにしました。

マンガでやさしくわかる経営戦略

マンガでやさしくわかる経営戦略

yudy1152.hatenablog.com

目次

  • プロローグ: 経営戦略とはなにか
    • Story 0: 経営危機
  • Part 1: ドメインを設定する
    • Story 1: 「思い」と「現状」
  • Part 2: 自社の「環境」を分析し、戦略につなげる
    • Story 2: 強みは何か?
  • Part 3: 経営を支える仕組み作り
    • Story 3: "絵に描いた餅" で終わらせないために
  • Part 4: 戦略を常に見直し、さらなる発展を目指す
    • Story 4: 成長を加速させる

ストーリーの概要

主人公は元体操五輪選手の東聖子(27)。実家が経営しているスポーツジムのインストラクター。経営状況が悪化している中、父から「3年以内に黒字にする」ことを約束させられる。ジムのお客でもあったKO大学の准教授と知り合い、彼から経営戦略を学び、共に立て直していくストーリー。

経営理念、経営ビジョン、経営戦略の言葉の整理

  • 経営理念: (半)永久
    • 経営を行っていくうえで必ず守るべき根本の考え
    • 時代や環境の変化に依存せず、守り続けなければならないよりどころ
    • 例)「人を尊重し、大事にする」、「〇〇(地名や業界など)の発展に貢献する
  • 経営ビジョン: 3 ~ 5 年
    • 会社の将来の理想像
    • 一定期間(長期: 10 年以上、中期: 3 ~ 5 年程度)経過後のありたい姿
    • 例)「売上高〇億円」、「顧客会員数〇人」
  • 経営戦略: 3 ~ 5 年
    • 理想を実現するための総合的・長期的・大局的な計画
  • 戦術: 単年
    • 戦略をより具体的、実際的なアクションに落とし込んだもの

例えば、「近くの映画館で何が上映されているか」、「あそこの本屋の営業時間は何時までだったかな」といったことを調べることはありますが、その企業のページを見ることはありません。しかし、本書を読み、普段利用している本屋の経営理念は何だろう?と興味を持ち、見てみました。

丸善ジュンク堂書店」の経営理念

沖縄の国際通りのすぐ近くにある「ジュンク堂」、仕事終わりに寄ることもしばしばあり、大変お世話になっております。いくつかある経営理念のうち、「なるほど!」と思ったものをピックアップしました。

www.maruzenjunkudo.co.jp

"図書館よりも図書館らいしい"店づくり

いくつか椅子が置いてあることは気づきましたが、それだけではなく、店内は広く、落ち着いた雰囲気でもあるため、「確かに図書館っぽい!」と思いました。近くに大きな本屋がないからではなく、国際通りのすぐ近くにあるあの「ジュンク堂」の雰囲気が好きなんだなと改めて思いました。「ジュンク堂」を応援してます!!

本記事の主旨とはズレてしまいましたが・・・身の周りのサービスを提供している企業の理念について興味を持ちました!

ドメインとは?

ビジネスシーンでは「事業ドメイン」、すなわち「自社が事業を行う際の範囲、領域」という意味で使われます。本書のストーリーの舞台となっているスポーツジムの「ドメイン」は、以下のような表現が考えられます。

  1. レーニング用のマシンを会員顧客に提供する事業
  2. 会員顧客の体力増進と健康維持に貢献する事業

どちらも表現としては間違いではありませんが、1 をドメインと考えた場合、顧客に提供するサービスは「マシンの使用」に限定されてしまいます。2 をドメインと考えると、「マシンの使用」だけでなく「健康」につながること全てに広がります。しかし、広ければよいというものではなく、狭すぎず、広すぎず、程よい範囲は「どこ」かを見極めることが大事、とあります。

ドメインを設定する必要性について

企業に関わる人々に対し、「その企業は何を目的に、何のために存在しているのか」を分かりやすく示し、共感、信頼を得ることが最大の目的、とあります。

ドメインは1度設定したらそれでおしまい、というわけではなく、世の中の環境変化のスピードに対応するため、社内外のあらゆる変化に常にアンテナを立てて、適応させていく必要があります。

ドメインと個人の目標も一緒?

言葉の意味合いとしては全く違うものだと思いますが・・・。

多くの会社では、ある一定の期間(四半期や半年など)で目標を立て、評価(フィードバック)を受けるということを行っているかと思います。社内の環境変化が激しいと、当初立てた目標と実情(実際の業務)に差異が出てきて、目標が忘れ去られてしまうということもあるのではないでしょうか。

目標期間が短期化されてきていると本書でも書かれていますが、自身が立てた目標の進捗をチェックするだけでなく、周りの変化に柔軟に適応させていく姿勢も必要になってくるのではないかと思いました。

まとめ

今回だけでなく、本を読んでいて難しいなと感じた場合はいったんその本を横に置いておき、同じテーマでより読みやすそうなものを一読する方がよさそうだなと思いました。

※ マンガのストーリーについてですが、主人公の聖子が倉庫を調べている時に、母親との思い出をふりかえるシーンは少しウルっときました。